国指定重要文化財指定 平成8年12月10日
四日市港は江戸時代から伊勢湾の代表的な港として栄え、明治3(1870)年には東京~四日市航路が開設されたが、次第に土砂で埋まり汽船の入港が困難になってきた。
そこで四日市の廻船問屋「稲葉三右衛門」が資材を投じて、明治6(1873)年から明治17(1884)年にかけて湾港を完成した。これが現在の四日市港と呼ばれるものの原型である。
その後、明治20(1887)年に木曾三川分流工事で名高いオランダ人水理工師「ヨハネス・デ・レーケ」(1842~1913)により全国的に類例のない構造を持つ潮吹き防波堤が造られている。
旧四日市港には稲葉翁の偉業を讃え、「稲葉翁記念公園」「稲葉三右衛門君彰功碑」が設けられています。稲葉翁記念公園にある潮吹き防波堤レプリカでは、仕組みを実際に動かして見ることができます。(説明パネルにある始動ボタンを押すと、水が動き出します)
住所 | 三重県四日市市稲葉町、高砂町 |
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管理団体 | 四日市港管理組合 |
1582年6月2日、本能寺の変を知った徳川家康は、家臣30余名とともに滞在していた堺から伊賀超えをし三河へ帰国した。
途中、四日市湊から海路にするか陸路にするかと思案に暮れたという故事から思案橋と名が付けられたと伝えられている。
住所 | 三重県四日市市浜町および蔵町 |
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旧四日市地域の氏神である諏訪神社の例祭に各氏子町から奉納されたのが「ネリ物」(山車)である。風流と呼ばれた当時の町衆の仮装行列がその起源と言われている。
本町の「岩戸山」(本町プラザ内に収納)のほか、新町の「菅公」、中納屋町の「大入道」、南納屋町の「鯨船」等を収めた山車蔵が周辺に多く集まっている。
岩戸山(本町プラザ)
住所 | 〒510-0093 三重県四日市市本町9-8 |
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電話番号 | 059-354-8600 |
開館時間 | 9:00~21:00 |
休館日 | 毎週月曜(月曜が祝日の場合、翌日)、年末年始(12/29~1/3) |
かつては不動寺のあたりが四日市港の中心であり、竜の形をした松に灯明をつけた竜灯松は港の目印として灯台の代わりになっていた。
寛永16(1639)年、揖斐川で大洪水があり、美濃国高須にある観音寺から「不動明王の像」が伊勢湾に漂流し、四日市南納屋の漁師、井垣某の漁網にかかった。
この地に縁のある御仏だろうと竜頭松の下に御堂を建立し、祀ったのが始まりだと言われている。
住所 | 〒510-0094 三重県四日市市新々町2-19 |
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電話番号 | 059-353-3628 |
明治23(1890)年、稲葉三右衛門により四日市湊が築かれると、袋町、高砂町民の負担によって木橋が架けられた。
現在の橋は平成7年完成の3代目。夜になるとライトアップされるため、橋から眺めるコンビナートと地元の漁船、水面と民家という見事な構図の写真が撮影できます。
かつては日活映画「電光石火の男」の舞台にもなりました。
住所 | 〒510-0042 三重県四日市市高砂町1 |
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かつては阿瀬地川が思案橋を通り蛇行しながら海へ流れ込んでおり、この辺りの船溜まりは満潮をまって艀が入り、荷揚げをにていたことからこの橋の名がつけられた。
運河に架かっていた橋跡の記念碑。周りを工場に囲まれている小さな公園の中にあるので、見逃すおそれも。
住所 | 〒510-0046 三重県四日市市浜町4-18 |
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昭和2(1927)年、市制30周年記念事業として、近代港湾の基礎を築いた6代目稲葉三右衛門の銅像が作られました。
当時の像は戦時中の金属提出によって失われ、現在は昭和30年に作られた2代目です。JR四日市の駅前にあります。
住所 | 〒510-0084 三重県四日市市栄町3 |
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納屋運河にかかる開栄橋西岸には、かつては四日市最初の郵便局や現在のタランスシティの前身の四日市倉庫があり、四日市の経済の中心地として栄えていました。
住所 | 三重県四日市市稲葉町、高砂町 |
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明治初めに蔵町で開基された当時は明治41年に現在地に移転。戒壇巡り(床下の仏像が安置された部屋の周囲を信者が巡り、錠前に触ると極楽浄土に行けると言われる)がある寺として大正・昭和初期には多くの参拝者を集めた。
空襲により堂宇全てを焼失したが、本堂、観音堂等を再現し現在に至っている。
鉄道ファンには「善光寺カーブ(旧伊勢電気鉄道時代に四日市駅と旧諏訪駅間に存在した半径100mの急カーブ)」の寺として知られている。
現在、境内に楠の大木や四季折々の花を咲かせる花木が植わり、住民の目を楽しませている。
住所 | 〒510-0093 三重県四日市市本町2-7 |
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電話番号 | 059-352-9355 |